墨汁と柿渋を混合する際に上手く混ざらないというご意見をいただきましたので、参考になるか判りませんが、一つの方法として、下記をご紹介いたします。両方が原液では分離してしまいますので、墨汁(書道液)を先に水で薄めます。この方法は別ページ「墨(墨汁)を混ぜて、木に塗りました。」に注記したものですが、実際の画像を掲載します。
タンニンと墨汁の成分である煤(またはカーボン)・膠等の相性によるものだと思うのですが、化学的な根拠は判りません。タンニンはたんぱく質等と反応し強く結合して難溶性の塩を形成する・・らしいので、膠(ニカワ:たんぱく質が主成分)とタンニンの問題でしょうか。
但し、今回使用した墨汁(書道液と記載されています)の成分表示が無かったので、ネットで書道液の成分を検索してみるとニカワの代わりに合成樹脂が使用される場合もあるようなので、墨汁の成分も様々で、下記の方法が全ての墨汁に当てはまらないかもしれません。ご注意ください。
※柿渋は当社販売の「中粘度」を使用しました。
1.柿渋の原液と墨汁(書道液)をそのまま混ぜても、分離します。↓
2.柿渋を水で薄めたものに、墨汁(書道液)を混ぜても、混ざりません。↓
3.先に墨汁を水で薄めてから、柿渋原液と混合すると下のように混ざりました。↓
柿渋染め製品を販売しています。 柿渋染め帆布(生地)の販売も始めました。
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