一閑張には漆を塗る方法と柿渋使用のやり方(漆の方が丈夫なので一般的?)があるようですが、当社では柿渋を渋紙製造に使用していることもあり、社内で柿渋一閑張りを作ってみました。
(ちなみに「一閑」とは人名のようです。)
※当店のお客様が一閑張りの専門書を出版され、当サイト内でもご紹介させていただいておりますが、今回は手元にある紙を使うなど幾分異なる箇所もございます。色々な方法があって然りと思いますので、予めご了承ください。
盆ざるの一閑張を作ってみました。
100円ショップで購入した盆ざるです。竹製で直径およそ18cmです。
下貼りには、手元にあった当店販売中の和紙「寒牡丹」を使いました。
和紙を手でちぎり、障子糊を水で薄めて刷毛で塗り、盆ざるの表面に3重に貼り合せました。
出来上がった盆ざるの一閑張です。
仕上げに貼った紙は「反古代用紙」というもので、元から文字が書かれているものです。(柿渋は未塗装)
この紙も障子糊で貼り、乾かしたあと、上から無臭柿渋を原液のまま3回塗りました。
※ 一閑張りの専門書「みやちゃんの一閑張り」では下貼り用に越前和紙を紹介しておられますが、今回は手元にある和紙「寒牡丹」で代用しました。
※ 障子糊を塗った後は、日陰で時間をかけてじっくり乾かした方が剥がれにくいそうです。
同時に手提げ付きの籠(竹製)も作りましたので、画像だけですがご参考まで。
(※ 仕上げに貼った紙は「反古代用紙」ではなく、半紙に毛筆で文字を書いた紙です。)
柿渋染め製品を販売しています。 柿渋染め帆布(生地)の販売も始めました。