埼玉県深谷市で1級古民家鑑定士の資格を取得しながら古民家の再生に取り組んでおられる株式会社アイ・アール・シー様から、築90年の建物リフォームの様子を、コメント付きの写真でご紹介いただきました。
無臭柿渋をご利用いただきましたが、柿渋塗装以外の写真もとても参考になると思いますので、全て掲載させていただきました。
施主様は勿論、見学者のお客様にもご好評だったとのことです。
白い壁に柿渋を塗った古材の丸太が綺麗ですね。
築90年の、養蚕用「納屋」躯体残しの手作業解体終了。正面から見たところです。足場・補強筋交いを入れた。修正したところで、込栓をもう一度締め付け。
震災の影響で、南・東に傾カいた。 現況の躯体に「修正」した後に、筋交い補強した。
西側の日本壁「泥壁」は残し。小屋組は「伝統工法」木組である。
東側の側面です。
「伝統工法」木組である。南側の中央柱。 釘は一本も使われてなく、全て「込栓」で止めてある。
中央にある、柱です。栗石の上に、柱が乗っているだけです。
中央にある柱です。この柱一本でこの家を支えています。「伝統工法」の木組。全て込栓で止めてある。
躯体の「傾斜」がありましたので、多めに筋交いを入れました。
「伝統工法」木組。あちこちに「込栓」見える。
小屋組は、松の丸太組み。
躯体の洗浄です。
高圧洗浄機にて、躯体洗浄。大量の「煤」が取れました。
柿渋を水と割る容器です。内側・外側に1Lごとに「目盛」のマークあり。次口が漏斗に成っている。
刷毛塗{水溶性刷毛ハケ}使用。容器はプラスチック製。
古材のため、非常に乾燥していたので、エアー塗布・ハンドスプレー機を使い塗布。その後斑が出来ない用に、刷毛で慣らす。1:1の割合で柿渋を作る。
一回塗り後、7日後に原液100%塗りです。柿渋2回塗りです。
柿渋2回塗りです。養蚕納屋の為、根太棒が細く、住宅用には根太を大きく(太く)する必要がある。古い根太は全て撤去。
柿渋2回塗りです。
柿渋2回塗りです。中央柱です。
新しい、米松根太に柿渋塗布。新材の為、米松の油分が多く含まれているので、良くしみ込まない。5回塗布いたしました。
中央柱の処です。古材、新材の根太、共に柿渋が塗布されているが、色の違いが良く解る。天井床材は杉板無垢30㎜その上に床材15㎜使用。
3回塗りです。押し入れの丸太古材に「白のクロス」。押し入れでは、勿体無いです。
石膏ボードの上に「スペイン漆喰」を塗りました。画面では良く解りませんが「コテ」塗りだけの、凹凸が有り、とても奥深い仕上がりに、成りました。
スペイン漆喰コテ仕上げの為に、クロスと違い壁の奥行き感があり、非常に落ち着く。
完成。玄関前
リビングより玄間側の漆喰壁
リビング中央にある、古材に漆喰壁が良くマッチしている。
リビングより、キッチン方面を見た写真。古材・新材共に柿渋を塗布していますが、材料が古材・新材の色具合に変化あり、とても良い。
2階に上がる階段に、古材が良く似合う。
主賓室の収納庫の上に見える、丸太の古材素晴らしい。柿渋と漆喰仕上げとのバランスがとても良い。照明器具も和紙を使用している。
主賓室の天井部分。小屋組みの柿渋丸太がとても良い
子供部屋1 お子様がとても喜んでいます。古材の丸太に柿渋がしみこみ、重厚な色。深みがある
子供部屋2
古材・新材共に柿渋3回塗り。良い色が出ました。
階段上がり口の天井部です。古材・新材
柿渋染め製品を販売しています。 柿渋染め帆布(生地)の販売も始めました。