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弁柄(べんがら)と柿渋を混ぜて、杉の板に塗りました。

 弁柄(べんがら)は、酸化鉄を原料にした粉末顔料です。柿渋と混ぜて、木材への塗料として使うというお話もよく耳にします。柿渋は鉄に触れると黒く変色すると柿渋のご紹介と販売のページでも記載しておりますが、「酸化鉄」であるという弁柄と柿渋を混ぜても黒くならないのかというお客様からのご質問があり、試してみました。

弁柄(粉末)

入手した弁柄です。鉄錆の色にそっくりです。(黄色などのものもあるようですが。)
粉末なので、風等で飛び散らないよう、要注意です。

べんがら粉末

弁柄と柿渋を混合する

混合する弁柄と柿渋です。
柿渋は高粘度のものを使いました。醤油というよりお汁粉の色に近いかもしれません。
混ぜる比率については、適量の見当がつきませんでしたので、適当(下の画像の分量そのまま)です。

弁柄と柿渋(高粘度)

粘度の高い柿渋と混ざるか心配でしたが、割り箸を使って簡単に混ぜる事ができました。
柿渋とべんがらが反応して黒くなるようなことも無いようです。

弁柄と柿渋の混合・混ぜ始め
弁柄と柿渋の混合・中頃

綺麗に混ざって絵の具のようです。柿渋の色ではありません。

弁柄と柿渋混合・完了

弁柄柿渋を木材に塗る

杉の板に塗ってみました。(中央は無塗装)
右端の柿渋は塗った直後で発色していませんが、ベンガラの方はそのままの色です。

弁柄と柿渋を杉板に塗布

鮮やかで、なかなかいい色だと思います。絵の具を塗っているような感じです。

杉板に弁柄柿渋を塗布(部分拡大)

塗布後1週間の色合いです。
柿渋(高粘度)はようやく発色してきました。
べんがらの方は、少しですが赤よりも茶色に近い色になったように思います。
※塗布直後とは撮影環境が違いますので、色の違いが正確に比較できません。

塗布後1週間

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