お客様から、小刀と砥石を購入して自分で研いで使用してみたいのだけど…、というお話をいただくことがあります。
このホームページを作っている私自身は伊勢型紙の職人ではありませんので、その都度、職人さんなどにお聞きした話を伝えるなどして、ご説明させていただいておりました。その文章をもとに、伊勢型紙の小刀の研ぎ方や、使用する砥石の種類などをご紹介させていただきます。→(お客様へのメールより)
ただし、あくまでも一例としてで、職人さんそれぞれに違う方法もあると思いますし、親方に弟子入りして長い時間をかけて習得されるものですので、ご参考とだけお考えいただければと思います。また、私共にも不勉強な点が多々あると思いますので、もしお気付きの事がありましたら、御教授いただければ幸いです。
・・・伊勢型紙の職人さんの場合、最初は全く研いでない鋼(はがね)から研いでいきます。
以下はその場合の工程です。
1.「荒砥(あらと)」(人工のものでよい)で、おおまかにおろす。
2.「中砥(ちゅうと)」(これも人工のものでよい)で、荒砥でおおまかに研いた刃の形を整える。この段階では、小刀に、研いだときの細かい疵が残ります。
(また、使っていて、刃先が少し折れた時も、中砥で研ぎます。)
3.「合砥(あわせど)」(本山砥石…天然の物、仕上げ用の砥石)を水につけておいて(「水砥」と呼ぶようです。)、それで、さらに研ぐ。
4.最後に、3.と同じ合砥(ただし、乾いているもの…「から砥」)で仕上げます。少量の水をつける場合もあるようです。
という工程だそうです。(私自身は、職人ではないので、社内の職人から聞きました。)
今回、研いである小刀を購入いただきましたので、切れ味が落ちたとき、合砥に少し水をつけて研ぎ、そして同じ砥石の乾いている部分で仕上げてもよいのでは、ということです。
ただ、使用中に刃先が折れることが結構あるようで、細砥も必要になるかもしれないということです。
上記の文中の砥石について、当店で扱っている砥石は、下記の3点です。
「荒砥」…人工のもの。小刀をおろす時に使います。価格1,050円(税込み) →※
「中砥」…人工のもの。荒砥でおおまかに研いた刃の形を整える場合などに使用します。価格1,260円(税込み) →※「細砥」
「合砥」…天然のもの。最後の仕上げや、切れ味が鈍った時などに使われます。価格は、1000円~3000円くらいで、きりだしたままの形のため、サイズがまちまちで、それにより値段が異なります。ある程度形を整えたものもあります。
・・・合砥の使い方についての追記・・・
上記の合砥(天然の仕上げ砥石)の使い方(伊勢型紙の職人さんの場合)は、片方の手のひらに砥石を持ち上げ、反対の手に小刀を持って、指先で刃を押さえながら小さく小刻みにこすって研ぎます。(包丁を研ぐ際のように、砥石を置いたままではありません。)
このため、砥石の裏面は使いませんし、あまり大きなものは片手で持ちにくくなってしまいます。
研ぐ面もほんの少しの面積で足りるため、亀裂があってもそれを避けて使える部分があれば良いということです。
それよりは、形は悪くともその砥石自体の研ぎ味が職人さんの思った通りであるかが、問題になるようです。天然のものですので当たりはずれがあり、これは研いでみないとわからないようです。・・・
※【訂正】 人工砥石について、現在は「中砥」の代わりに、同じ用途で「細砥」を販売しています。また価格も変更になっています。→人工砥石
下記の合砥(あわせど:仕上砥石)は京都産天然砥石で、その優れていることは良く知られるところですが、現在も採掘されている砥石山は僅かです。
※ある程度形を整えてありますが、天然のものですので一個一個の形・色などは異なります。サイズについても多少の誤差はご了承ください。 (写真と同等のものを販売しています。)
※現在、在庫があるものは、下記の1番になります。
(注1)裏面の状態は個体差があります。
(注2)細部も個体差があります。
写真と同等品の在庫:なし
(注1)裏面の状態は個体差があります。
(注2)細部も個体差があります。
在庫(写真の現品限り):なし
在庫(写真の現品限り):なし
写真と同等品の在庫:なし ※厚さにばらつきがあります。予めご了承ください。
(注1)裏面の状態は個体差があります。
平面に置いてもガタガタはしません。
(注2)細部も個体差があります。
(注1)裏面の状態は個体差があります。
平面に置いてもガタガタはしません。
(注2)細部も個体差があります。
写真と同等品の在庫:なし
(注1)裏面の状態は個体差があります。
平面に置いてもガタガタはしません。
(注2)細部も個体差があります。
価格:¥3,300(税込・送料別) 同等品の在庫:なし
価格:¥3,300(税込・送料別) 同等品の在庫:なし
名倉は天然砥石と面を合わせて擦り、天然砥石の表面を少し荒らすことで、刃物を研ぎやすくするためのものです。天然砥石よりも柔らかいものです。三河名倉(白名倉)と対馬名倉(黒名倉)の2種類があります。
商品名 | 価格(税込・送料別) | 数量 |
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人工砥石 荒砥(250番) 厚さ13mm×たて205mm×よこ50mm | ¥1,760 | |
人工砥石 細砥(1000番) 厚さ13mm×たて205mm×よこ50mm | ¥2,200 |
【注意】天然砥石の写真は過去に販売したものですので、お送りする商品は全く同じ形状ではありません。ご了承ください。
配送方法により送料が異なります。
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